1、2の計算は学校で習ったらしく完璧に出来るのだが、問題集に3がのっていたので解かせてみたら、めちゃくちゃな事をする。私としては信じられないので、じっと待つができない。その日は説明をして終え、後日4を解かせてみるが、まためちゃくちゃな事をする。この生徒はこれまで1つ1つ型を覚えて解いていたのであろう。本来掛け算の意味を考えて1、2を習ったならば3はその応用として(応用と思わない人も多いと思うが)できるはずのものである。更に後日5を解かせてみると、ようやく一人でできるようになり、お互いにホッとした。
この生徒を見ていると、学校で習った事しかできないようだ。大変時間はかかるが、型の違うものもじっと待つことにより、この頃はどんな分野でも1人で解けるようになった。年齢に関係なく今の子は先生が解くのを真似ている人が多い。問題を基礎事項から自分で考えて解く習慣があまりにも少ないことがいけないと思う。