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数学の勉強について 生徒の思い出 個人指導を考える テキストについて

 
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 数学に関していえば、個人指導(家庭教師も同じだが)を時間的制約の中で行うことは大変難しいと思っている。
 例えば、1週間相当悩んだ問題があった場合、それを個人指導の先生に聞いた時、その先生が生徒の分からない理由・できない理由をよく考えた上で上手く答えていくことができれば、これほど良いことはない。
 個別指導をしていて感じることは、大半の生徒は家で何をすれば良いのか分からず、さらには家で一人で勉強できないという事実である。このような場合、数学の個人指導は費用的にも大変もったいない。数学の場合、先生の説明は1時間の中で、のべ5分間ほどあればよく、残りの時間は本人の演習時間にあたるからである。特に1対1の場合、生徒がつっかえた時に先生がすぐに一言助言をしてしまい、その結果、生徒は先生に頼ることが増え、全力を出しきれなくなり、先生もまたつい答えを言ってしまうことが多くなり、生徒はよりつっかえてしまう。結局先生が全部解いたことになってしまうのだ。
 こうしなさいと言って解答を出させていくと、その人は小さくなってしまう。出来ないかなぁと待っていると思いがけない力を発揮して驚くことがある。それこそ子供は無限の可能性があるということを実感するのである。
 何分つっかえたら教えるというのではなく、その生徒がこの問題を解くことができるのか、できないのか、またできない時には何が足りないのかを先生が考え、待つときはいくらでも待ち、アドバイスの必要があるときにはすぐ行う。こういった決断をとっさにしなくてはならない。
 よく言うことだが、数学の問題はすぐ解けてしまうなら、それはやらなくてよかった問題であり、本来自力で解けたものをアドバイスされて解けたのなら、それは損なのだ。
 
 アドバイスされ、その結果解けて力がつくのではなく、自力で解けてはじめて力がつくのである。


 
 
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